『赤き鳳凰の鳴きさわぎの物語』
11月12日(月)19時に開演いたします、
キリロラ☆自主公演、今年の新作「赤き鳳凰の鳴きさわぎ」の物語を長文になりますが、
皆様にお伝えいたします。
ピンと来る方がいらっしゃいましたら、11日まで前売り券・ペア券受け付けています。
当日券もご用意できますので、心を騒ぎに、揺らしに、楽しみにいらしてくださいね。
皆様のお越しを心よりお待ちしています。
風には色がない、音には姿がない、ただ風は吹き、ただ音は流れ、あなたは感じる……。
だが、それをあなたはうまく伝えられない。
根拠のない不安、恐怖が来るぞ来るぞと、あおられ怯(オビ)え、来るとは限らない負の想い《エネルギー》に、あなたは押しつぶされていく。
さらに悲しきことに、やがて重なり積もる人間の負の想いによって、この大地の自然まで破壊していった。
その時、天から赤き炎が飛来する。それは“赤き鳳凰”。
「人間よ、希望の光を見つけなさい」
「共に、この世を洗い清めてあげましょう」と告げ、
赤き鳳凰は、献身懸命にそれを行い続けた。
しかし、人間の欲と業は、沼のように底がなく、赤き鳳凰はひどく、とても疲れゆく。
そんな赤き鳳凰を常にそばで見守る眷属(ケンゾク(供の者))たちにできることは、自然の木々の精霊の音を奏で、響き合わせること。
やがて、それにより赤き鳳凰は力を取り戻すことができた。
一度消えかけた小さな炎に、赤き鳳凰は遠き先祖より受け継がれた“水”と“火”の誓いを思い出す。対極にある水と火。
青き水と赤き火の交わり。
人間によって汚れた水は、そのままでは戻らない。水は汚れ、人間は汚れ、また水を汚す。
「汚れた水を清めることのできる者を探し、私の持つ火と交わらす」
そう決意した赤き鳳凰は旅に出た。
「消えかかる小さき炎を、あなどるなかれ、いつしか火焔となり、焼きつくす。
流れゆく、ひとしずくの水を、粗末にするなかれ、時ゆき大河となり、荒れ狂う」と、旅の途中で出会うオノコロボイス族の8人は唄う。
彼らは、水を清めることのできる者たちからもらった、水を浄化する植物マコモを持ち、唄い舞う。赤き鳳凰もその喜びの輪に加わり、共に唄い舞う。
夜が明け、オノコロボイス族から教えてもらった、水を清めることのできる者の居場所へ向かう。
赤き鳳凰と水を清める者。それは必然の水と火の出会い。
水の究極が火であり、火の究極は水である、炎と水の対極交換の儀式。
水と火が合わさり、交わる。それは、人間たちをつまらぬ捕らわれの負の力から解放してゆく。
「水よ邪のものに侵されることなかれ、清きまま保ちたまえ」
水を清める葦(あし)を手に、清らかに、皆と響き合わせ、赤き鳳凰は奏舞う(カナデマう)。
希望の光が輝く響きは、高くはるか天空を上昇し、この大地すべてに響きを廻す。
「消えかかる小さき炎を見捨てるなかれ、いつしかあなたの身と心を暖める炎となる。
流れゆく、ひとしずくの水を見限るなかれ、時へて、あなたの身となり、心を潤す」
鳴きさわぐ赤き鳳凰の物語…。
キリロラ☆
画 aico
*キリロラ☆ライブ「赤き鳳凰の鳴きさわぎ」
会場:座・高円寺2
チケット予約はこちらです。→https://kirilola.jimdo.com/shop/
FBイベントページにリハーサルの様子の写真も日々アップいたします。
こちら→ https://www.facebook.com/events/270428487127959/
- 2018.11.08 Thursday
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- by kirilola.jp管理人